2024年9月、直島のベネッセハウス(ミュージアム棟)に宿泊してきました!
ベネッセハウスは4棟に分かれており、それぞれ違う特徴があります。
それぞれの棟の特色や、実際に宿泊して良かったこと等をお伝えします!
①ベネッセハウス、4種類の棟の違いと選び方
ベネッセハウスは、ミュージアム、オーバル、ビーチ、パークの4つの棟に分かれています。
まず、大前提として知っていただきたいのは、レストランがある棟は4棟のうち2棟だけということ。
ベネッセハウスに宿泊し食事もつける場合には、どの棟に泊まっていてもレストランのある棟に移動が必要となります。
宿泊だけでなく朝食や夕食をつける方は、以下を念頭に置いてお部屋を選んでください。
朝食(洋食)と、夕食(フレンチ)は、パークのレストランで提供
朝食(和食)と、夕食(和食)は、ミュージアムで提供
個人差はあると思いますが、私は移動を苦には思いませんでした。
バスや送迎車があったり、島を歩くことが楽しかったからです。
「絶対に移動したくない!」という方以外は、それぞれの棟の特徴から選ばれると良いと思います。
また、5歳以下のお子さんがいらっしゃる場合は「オーバル」と「ミュージアム」に宿泊できないようなので、「ビーチ」か「パーク」でご検討ください。
4棟それぞれに素敵なので、違いを下記にまとめます。
⑴ミュージアム→「美術館に泊まる」という体験をしたい方にお勧め
その名の通り、「ベネッセミュージアム」という美術館。
1992年、4棟の中で最初にできた棟であり、「美術館に泊まる」という特別な体験ができる。
5歳以下のお子様は宿泊不可となっている。
2階にはミュージアムショップとカフェがあり、地下のレストランでは和食を提供している。パークへの移動にはバスや送迎車を使うことができ、歩いても10分程度(ただし、坂道)。
⑵オーバル→「宿泊者しか行くことのできないエリア」でのんびり過ごしたい方にお勧め
1995年、ミュージアムの次にできたのがこちらのオーバル。
ミュージアムから、モノレールに乗って4分程で行くことができる。
ミュージアムよりも更に高い場所にあり、瀬戸内海が一望できる。
このモノレールには、オーバルの宿泊者しか乗ることができず、オーバル自体にも宿泊者しか入ることができない。また、5歳以下のお子様は宿泊不可となっている。
宿泊専用棟のため、食事の場合は移動が必要。
⑶ビーチ→「新しい建物が良い」方、「波の音に包まれて」過ごしたい方にお勧め
2006年、オーバルの後にできた、海の近くに立つ宿泊専用の棟。
全ての部屋がスイートタイプでゆったり過ごすことができる。
宿泊専用の棟であるため、食事の場合は移動が必要。
すぐ近くにパーク棟がある。
⑷パーク→「新しい建物が良い」方、「食事のための移動」をなるべく避けたい方にお勧め
ビーチと同じ2006年にできた棟で、部屋数が多い。
客室のベランダからは、オブジェ が点在する緑の芝生と、その先の瀬戸内海を眺めることができる。
パークの芝生にあるオブジェ はこのようなカラフルなものが多く、宿泊者でなくても見ることが可能↓
館内にはアート作品があり、レストランやバー、ミュージアムショップやスパ等の施設も入っている。
ベネッセハウスの全ての棟の宿泊者の朝食は、ここのレストランで提供されており、同じレストランでフレンチディナーも提供している。
新しいが、4棟の中では最もリーズナブルに泊まることができる。
②実際に泊まった「ミュージアム」の様子
今回、私達はミュージアム棟に宿泊しました。ベネッセハウスの中では最も古い建物なのですが、やはり「美術館に泊まる」という体験をしてみたかったからです。
ベネッセミュージアムの中にあるお部屋のため、昼間だけでなく、閉館後も23時まで作品を見ることができます。「部屋を出れば美術館」という環境で、人の少ない時間には、作品を独り占めしているような感覚でのんびりと鑑賞ができます。明るい時間帯と暗い時間帯の作品の違いも堪能することができました。
お部屋では、大きな窓から瀬戸内海を眺めることができ、夕日が沈む様子も美しい!
ベランダは隣のお部屋とつながっており、細いワイヤーのような仕切りがありますが、くぐれば簡単に他のお部屋のベランダに行けてしまう造りです。セキュリティの面で心配に思う方は、他の棟を選ぶのが良いかもしれません。私も最初見た時は少し驚きましたが、その遮るもののなさが、美しい景色の邪魔をしない工夫なのだと理解できましたし、特に問題はありませんでした。
初日は、閉店後の2階のカフェでウェルカムドリンクをいただくことができ、そこからの景色も楽しむことができました。(実は、すっかり気に入ってチェックアウト後もこのカフェを利用しました)
古いですが、お部屋は綺麗に清掃されているので気になりません。
ただ、島なのでどこにいても虫との遭遇率は高いです。
全10室ですが、ヨーロッパの方が多く宿泊されていました。
③ベネッセハウスに泊まって良かったこと
【移動手段が用意されている】
まず、宿泊者はベネッセハウス専用のバスで移動ができます。
宿泊者以外でもフリーで乗れるバスがあり両方使うことができますが、宿泊者専用の方が乗客が限られるため確実に乗ることができ、大きな荷物があっても気兼ねなく乗ることができます。
フロントで時刻表をもらえますので、このバスで島の中を移動し、効率的に見たい場所を周ることができます。もちろん、フェリーが到着する港からベネッセハウスまでも、このバスで移動ができます。
ベネッセハウスのホームページでもバスの時間を確認できますので、宮浦港に到着する時間をバスの時間に合わせるのがお勧めです。ちなみに、港からベネッセハウス専用のバスに乗る際にベネッセの荷物タグをつけてもらえますので、これは帰るまで外さないようにしましょう。ある程度、このタグで宿泊者を見分けているようです。
*フェリーの乗り方などは、こちらでご紹介しています。
(直島の行き方〜東京から飛行機、バス、フェリーを使って行く方法〜)
【入場料なしで入れる場所がある】
宿泊者は、ベネッセミュージアムと、パーク内の展示物を入場料なしで見ることができます。
閉館後も見学ができたり、宿泊者専用エリアの展示物が見れたりしますので、作品を充分に堪能できます。また、ベネッセハウスと同じ安藤忠雄さんによる設計のVALLEY GALLERYにも無料で入ることができ、中では草間弥生さんのステンレスボールの作品も鑑賞できました。
【家プロジェクトを鑑賞する場合、サポートがある】
家プロジェクトを見たい場合、一部見学に予約が必要ですが、フロントに頼めば予約を取ってもらえます。また、家プロジェクトのある本村のチケットセンターもベネッセの施設ですので、チェックアウト後に立ち寄った場合でも、宿泊者はここに荷物を預けて観光することができました。
【食事が美味しい】
朝食も夕食もつけましたが、とても美味しかったです。
私達が予約した際は、朝食は洋食しか選べず、夕食はフレンチを選んだので、いずれもパークの地下にあるレストランでの食事でしたが、窓からの景色も素晴らしく、のんびり幸せな時間を過ごすことができました。
【直島観光のアドバイスがもらえる】
観光についての相談は、ベネッセのフロントの方に相談すると的確なアドバイスを頂けます。
特に直島が初めての場合は、とても助かります。
私達の観光ルートは、直島で絶対に見たいものを伝えて相談した結果、お勧めいただいたルートです。
どのように周ったかは、また別途ご紹介いたします。
④ベネッセハウスの予約方法とタイミング
3ヶ月前にベネッセハウスのホームページで予約を取りましたが、計画していた日程だとパーク以外は全室埋まっている状態でした。
オーバルかミュージアムに泊まりたいと思っていたので、近い日程をいくつか見たところ、ミュージアムが1室空いている日があったため、日程を変更してミュージアムを予約しました。
人気のあるホテルですので、とにかく早めに予約することをお勧めします。
絶対に日程を動かせない方は、ひとまず空いているお部屋を取って、その後も空き状況をチェックし、泊まりたい棟に空きが出たらそちらを取り直すのが良いでしょう。
朝食と夕食をつけるかどうかは選べるようになっています。
朝食と、夕食(フレンチ)を希望していたのですが、夕食はベネッセハウスのフロントに直接電話して取りました。パークの空き状況で見るとフレンチが空いていそうなのに、ミュージアムの空き状況で見ると和食しか空いていないような状況になっていたためです。
空き状況の反映が遅い場合があるようなので、おかしいなと思ったら、電話で問い合わせてみて下さい。
⑤まとめ
今までしてきた旅を思い出して、「是非また泊まりたい」と言えるホテルはいくつあるでしょうか?
今回泊まったベネッセハウスは、私にとってその数少ないホテルのひとつとなりました。
自然、建築、アートとの共生をコンセプトとし、世界でも珍しい「美術館と一体のホテル」として成功しているベネッセハウス。
特に、日頃から建築物やアートの鑑賞が好きな方にとっては、「また帰ってきたい」と思えるような特別な場所になるのではないかと思います!
さて、次回は本文でも触れた「観光ルート」について更新予定です。
ベネッセハウスのフロントで相談の結果、私達がどのように直島を周ったのか?
ご興味ありましたら、また遊びに来ていただけると嬉しいです!
★「直島観光 モデルコース〜1泊2日で実際に周った場所をご紹介〜」へつづく★
★文中でご紹介のとおり、直島への行き方は、こちらでご紹介しています。(直島の行き方〜東京から飛行機、バス、フェリーを使って行く方法)